ポリウレタン(PU)の劣化・事例

ポリウレタン(PU)の劣化・事例

3年前、ライフでポリウレタン(PU)のジャケットを購入しました。
デザインが気にいったのですが、ポリウレタン素材ということで少し悩みました。
というのも、このポリウレタンという素材!
ちょっと厄介な素材なのです。
一般的には”人工皮革”と言われるものです。
このポリウレタンより厄介な人工皮革は”ポリ塩化ビニル”なんですが、こちらはあまり出回ることは少ないようです。
一方で、このポリウレタン!一般的にかなり普及しています。
今回、僕が購入したジャケットのように全体的にコーティングされたものや、ポケットや襟周り、ボタンホールなどに部分的に使われていたりします。

この素材!なぜ厄介かというと、
素材の寿命が明確なんです。そして他の素材に比べて早いのです。
布地になってから2年で劣化が始まると言われています。
素材には早かれ遅かれ寿命や劣化があります。
他の素材はその劣化の状態がわかりにくいのです。
ニットは毛が抜けて痩せてきますし、綿などの素材は変退色します。
このポリウレタンはその劣化が顕著に出ます。
特に部分的に使われたものは劣化が早いように思います。

さて、今回私が購入した全体的にポリウレタンがコーティングされたお洋服の劣化がこれ。

袖に部分が見事に剥離しています。
私の場合、こうなることはわかっているので、「とうとう、きたか!」てな感じでしたが、このことをご存じない方が3年でこうなればショックだと思います。
ワンシーズンで2〜3回しか着てませんしね。

この素材のさらに厄介なところは、必ず2〜3年で劣化する!というわけではないことです。
10年くらい保つものあるんですよね。
だから、「前にはこんな風にならなかった!」となるわけです。
メーカーの技術や保管状態などによるのでしょうが、布地になった時から劣化が始まるということですので、2〜3年で劣化が起きるのは倉庫の中で布地のまま長期間保管されてその後、縫製されて製品になったものが早く劣化が起こるものだと考えられます。
一般的には、お洋服を購入するとき、そんなことは考えませんよね。
やっぱり気に入ったデザインが購入の一番の決め手!
今回の私もそうです^^;
では、ポリウレタン製品を購入するときのチェックポイントを!
①まず、触ってみてベタつきがないか?ベタつきがあると必ず劣化しています。
②両手で持って左右に広げてみてください。

上がそのままの状態、手で広げて下のようにひび割れが見られたら確実に劣化しています。
この写真はすでに劣化しているのでわかりやすいのですが。。。

でも、部分的に使われているポリウレタンの劣化の見分けは難しいです。
縁取りにポリウレタンを使われている場合、ボタンをポリウレタン素材で作っているのは要注意です。
触れる機会が多いほど、劣化は進みます。
ポリウレタンは劣化するもの、2〜3年でダメになるということを頭の片隅においてもらえれば幸いです。

東京都クリーニング生活衛生同業組合のホームページにわかりやすく解説してくれています。
お時間があればご一読下さいませ。

ポリウレタン素材の弱点を知る

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