こだわりクリーニングの秘密

ドライ&ウェット・クリーニング

お預かりしたお洋服はお預かりしたままに

普通、お預かりしたお洋服はタグ(細長い紙で番号等が書かれているやつ)を付け終わると「カゴ」とか「ランドリーバッグ」というのに入れるんです。
(当社も随分前はそうでした)しかし、ある時、気づいたんです!
底(下の方)になったお洋服はシワだらけ!!
これってうち(当社)でシワを作ってるじゃん!!これは絶対ダメだ!なんとかしなければ。
それから当社ではお客様からお預かりしたお洋服はタグをつけて洗うまでハンガーアップしているんです
これだけでずいぶん型くずれがふせげ、余計なシワにならなくなりました。
もちろん、お客様別・納期別(お渡し日別)にてお預かりしています。
こんな風にしてから世界が変わりました。

従来しわになっていた
リキハートハンガーアップでしわにならない

お客様のお洋服はお客様のお洋服だけで

そして、ハンガーアップしたお洋服はお客様ごとに一括りにしているんです。
それにもちゃんとワケがありまして、
当社ではナント!お預かりしたお洋服はお客様のお洋服だけで洗っているのです!!
これはけっこう自慢なんです。
しかも、最大で4着しか一度には洗わないのです。
その中には色・素材・デザイン・汚れの種類など違いがある場合があるので、お一人のお客様でも1着ずつ洗う場合がかなりでてきます。
当社でもずいぶん前は他のお客様のお洋服と一緒に洗っていましたが、今は「まとめて洗いなさい」って言われても気持ち悪くて洗えません。。。

一般的洋服の種類でまとめて洗う
リキハートお客様の洋服だけ4枚以下で洗う

蒸留精製で溶液を新品にしてから使います

ドライクリーニングの溶剤は水洗いのように汚れても捨てるわけにはいきません。
フィルターを循環させて溶剤をきれいにし再び使用します。
その方法にも様々な方法があるのです。
当社のドライクリーニングの機械はパウダー方式のフィルター循環に加え、蒸留精製する装置を備えています。
蒸留精製することで、汚れたドライクリーニング溶剤は”新液”の状態になります。
リキハートでは常に精製されたきれいな溶剤でドライクリーニングしています。

お客様ごとの洗いを実現するための工夫

もう一つの特徴として、当社のドライ機は他のメーカーのドライ機に比べて流量が全く違うのです。
流量とは、ドラム内に流れ込むドライ溶剤の量でその量が多ければ多いほど、循環がよくなって短い時間で洗うことができます。
そして、ドラムが2つあるのも大きな特徴で、片側が洗浄工程が終わって、軽脱液(軽く絞る工程)に入ると、もう片方のドラムが洗浄工程に入ります。
一方が洗っている間に一方が絞る。この工程分解があるからこそ、小ロット(お客様ごとの洗い)が可能になるのです。

一般的洗いから絞りまで1つのドラムで行う
リキハート2つのドラムが洗いと絞りを交互に行う

形を整えて絞る!けっこう重要なポイントです!

洗った後は当然絞らなくてはいけません。 最近の洗濯機はほとんどが全自動式です。
業務用も例外ではありません。ほぼ100パーセント全自動です。
絞りまで一気にいっちゃいます。
ところが経験のある方もおられると思いますが、洗濯物と洗濯物が絡み合ったまま絞ることがあるので、すごくきついシワがついちゃうんです。
そこで登場するのが当社の伝説のドライ機!
なんと「脱水機」が別であるんです。絞ることに特化した機械です。
ここで一着ずつ形を整えてていねいに絞ればシワになるどころか、シワが伸びちゃうこともあるんです。
手間はかかるんですが惜しまずやってます! これはすごいですよ!!
しかも、脱液時の回転数は縦型に比べて格段に違います。
縦型(ドラムでそののまま絞るタイプ)は普通は750〜800ppm、高回転型でも880ppm
当社の脱液機は1250ppm
絞りがよくなれば、乾燥時間も短縮されます。
縦型で880ppmの回転数で絞ればお洋服は絡んだまま絞られるので余計なシワがついたり、最悪は破れてしまうことさえあるのです。

一般的絡み合ってしわになることも…
リキハート整えて絞るからしわがのびちゃう!?

水洗いは2種類あるんです:ランドリーとウェットクリーニング

ランドリーはドラム式洗濯機の大型の業務用
ワイシャツやシーツ、毛布やお布団を洗うときに使用します。
ウェットクリーニングは弱水流での水洗いをするときに使う家庭用の二層式洗濯機
ポロシャツやスラックス、ブラウスなどを洗うときに使用します。
また、水洗いができない素材のつけ込み洗いのときにも使用します。
二層式洗濯機の数は4台。
もちろん温水仕様。内1台には高温水が作れるようにしていますので高温水でのつけ込み漂白などにも対応します。

乾燥すること

お洋服には”傷めず””縮まず”より自然乾燥に近い優しい立体静止乾燥機で
タオルやお布団には大風量の業務用大型タンブラー乾燥機で

立体静止乾燥機とタンブラー乾燥機

タンブラー乾燥機とは

コインランドリーなどで見かける乾燥機の事です。
乾燥の効率は良いのですが、お洋服をぐるぐる回して乾燥させるので、お洋服は傷んでしまします。
特に、ボタンやファスナー、アクセサリーなどは割れたり傷ついたりします。
タオルや、シーツなどの寝具類にはふんわりと乾燥できるので向いています。
また、ダウン類(ジャケット・羽毛布団)は最終の工程でこのタンブラー乾燥機を使うことにより羽毛がほぐれ、ふかふかの状態を復元することができます。

タンブラーのデメリット洋服は痛むので使いません
タンブラーのメッリット寝具類はぐるぐる回してフワフワに

立体静止乾燥機とは

45〜50度くらいの温度設定のクローゼット式の乾燥機でハンガーに掛けた状態で乾かしていきます。
より自然乾燥に近い乾かし方で、お洋服にダメージを与えることなく、型を崩さないお洋服に優しい乾燥方式です。
当社ではお洋服はすべて、この静止乾燥機で乾かしています。

静止乾燥のメリットハンガーにかけたまま乾燥するので、洋服が痛まない

仕上げ(Pressing for Excellence)

最終工程の仕上げについて

当社で使用しているアイロンとテーブルはすべてドイツ・ファイト社製です。
ドイツファイト社はクール&ドライの理論に基づき、有名アパレルメーカーの縫製工場にアイロン、テーブル、仕上げ機械を納入している世界屈指の仕上げ機メーカーです。
納入先はアルマーニ、マックスマーラ、ヒューゴボス、カルバンクライン、ラルフローレンなど、国内ではワールド、オンワードなど。
リキハートでは一流アパレルメーカーの縫製工場と同じドイツファイト社の仕上げ機械を使用しアイロニング&プレッシングしています。

シャツを立体的に仕上げる

シャツの最終仕上げ機械は、ドイツ・ファイト社製『シャツフィニッシャー』を使用しています。
言わずと知れたドイツ・ファイト社!って縫製関係でなければあまり知らないとは思いますが、その業界では超有名です。
精度の高さはピカイチ。価格もとんでもなくピカイチです。
クリーニングの業界でも同じような機械はあるんですがまったく違うもの。
理論的に作っているんです。

日本は長い間「着物文化」でした。
着物というのはご存知の通り、一枚の反物から作ります。要するに平面なんです。
ところが洋服には平面な部分はほとんどなく、すべて体の形に合わせて立体的にできています。
その立体的なシルエットを日本の平面の仕上げ台では仕上げられないのです。
圧倒的な風量と温度、最適なテンションで今までアイロンでは難しかった綿シャツやブラウスを熱ゴテを使うことなく完璧に仕上げてくれます。
(熱ゴテを使うとカッターシャツのようになってしまいます)

ジャケット・コートを立体的に仕上げる

ジャケットやコートの最終仕上げの機械は、こちらもドイツ・ファイト社製『マルチフォームフィニッシャー4562』です。
通常僕らは62(ろくにい)って呼んでます。型番で呼ぶとかっこいいでしょ。
縫製メーカーのジャケット仕上げはだいたい10位の機械行程を経て仕上がります。
ラペルプレス、カラーマスター、など。
その最終行程(出荷前)で使用される機械がこの62です。
ダミーの人体型から上質の蒸気とエアー(温風)で人の体の丸みにあわせて整形していきます。
肩から胸にかけてボリュームを作り出していきます。
なかでも一番アイロンで出しにくい部分は袖です。
ジャケットの袖は特殊な構造になっています。
それを付属の”フィックス”と呼ばれる物をスリーブに差し込んで形を作り出すんです。
このフィックス、自動車のワイパーに似ているんですが左右セットで6万円もするんですよ。
ぼったくりみたいな気がするんですが無くてはならない物なので大事に使っています。
もちろんセーターなどにも使います。
風量を微量にして中から外に向けて上質の蒸気(乾燥した蒸気)とエアーを通します。
ふんわりと仕上がるのでたたんだり袋に入れたりせずにそのまま着てもらいたいんですが。。。

パンツを立体的に仕上げる

パンツフィニッシャーとなっていますが、パンツのラインをつける機械ではありません。
パンツの腰周りの膨らむをもたせ、着癖による膝部分の変形、シワを取り除く機械です。
上質の乾式スチームと温風を与え、絶妙の加減で下方向にテンションをかけることで余計なシワと変形が修正されます。
その後、CR-2やユニセットでパンツのラインを入れていきます。
余計なシワをこの機械で取り除いているのでライン付けは非常に簡単。
シーム部分にはアイロンをかける必要がないため”あたり”が出ることがありません。
特にラインなしのレディースのパンツやデニムにはプレスしたペタッと感がなく体にフィットします。

アイロニングテーブルで細かな修正を

アイロニングに使用するのは、ドイツ・ファイト社製『VEIT CR-II アイロンテーブル』と通称『デコラ』アイロンテーブル。

『 CR-II』はヨーロッパのクリーニング店では多く導入されているそうです。
いわゆる万能タイプのアイロニング・テーブルです。
日本製はアイロンテーブルはバキュームという品物を固定(動かなくする)するための機能をします。
対してこのファイト社製はサクションといってクール&ドライの理論からセットプレスを可能にしているところが最大の違いです。
強力なサクションで蒸気の湿り気を取り除き戻りのないシャープなラインに仕上げてくれます。

通称『デコラ』と呼ばれるアイロニングテーブルは、クリーニング店ではあまり見られない上着専用のアイロニングテーブルです。
なぜ、クリーニング店ではあまり見かけないかと言いますと、『認識』がないのです。
洋服には平面がありません。すべて人の形に合わせて立体的に構成されています。
その立体的な洋服を平たい台で仕上げることにはムリがあります。
このテーブルは、上着の前身頃に合わせた形をしています。
ジャケットを上に載せた時、見事に形にのっかります。
そして、ファイト社の強力なサクションとブローで上着の補正アイロンを楽にしてくれます。
このテーブルもアパレルの縫製工場仕様ですので、コンピューターが組み込まれています。
ジャケット類は人体型仕上げ機『8362』で形を整え、アイロンで出せない部分をだし、このテーブルで、細かな修正アイロンをしていくのです。

ワイシャツ洗いについて

カッターシャツは「通常」「ノリ無」「ノリ薄」「ノリ固」からお選び頂けます。
ノリは人体に無害の天然素材のタピオカから精製されたものを使用しているため、肌の弱い方でも安心してご利用いただけます。(※ノリ固は合成ノリを使用)

また当店のワイシャツクリーニングは銀イオン(Ag)と一緒に洗っています。
Agは衣類についた殆どの菌を殺菌するため、消臭・抗菌、さらには防臭の効果があります。
汚れを落とすだけでなく、目に見えない菌についてもしっかりと除去できるワイシャツクリーニングです。

キチッと仕上げるためのこだわり

リキハートではワイシャツの仕上げに「三幸社」のシャツ仕上げ機を使用しています。
おそらく、シャツ仕上げ機のなかでは”世界一”です。
ウールの仕上げ機はドイツ製がいちばん優れていますがシャツの機械は日本製が一番です。
そのなかでも導入している「三幸社」のシャツ仕上げ機はシャツ仕上げ機のパイオニアであり品質では他を寄せ付けないものがあります。

ヨーロッパではシャツ仕上げはドイツ・ファイト社製の『8346マルチフォームシャツフィニッシャー』という機械を使用します。
ですが、リキハートではこの8346はカジュアルシャツ仕上げにしか使用していません。
カジュアルシャツはドイツ製:8346、カッターシャツは日本製:三幸社で仕上げます。

なぜシャツの仕上げは日本だかわかりますか?ちゃんと理由があります。
ヨーロッパやアメリカではシャツはカジュアルなんです。
よく映画なんかでは素肌に直接シャツを着てるシーンってありますよね。
基本的に湿度が少ない国では糊付けしなくてもいいんですね。
ところが、日本のように湿度が高い、その上、生真面目な国民性で”キチッ”としなければならないとなれば、おのずと仕上げに対して要求されるものが違ってくるのです。
日本製の仕上げ機器で、リキハートではカッターシャツをキチッと仕上げることができます。

ワイシャツの決め手「首周りの整形」へのこだわり

リキハートではドイツ・ファイト社製『ネックプレス』を導入しています。
このネックプレスという機械はあまりクリーニングの工場ではお目にかかれません。
シャツの縫製工場での「ネック」(首回り)の整形には欠かせない機です。
お店に並んでいるシャツの襟の型って逆おむすび型をしているでしょう。あの形を出すのに不可欠なんです。
もうひとつ、よく似た機能のものにブロッキング・マシーンというのがあります。
が、こちらは縮んだ襟をギューと引っ張って伸ばす機能があります。

じゃあ、こっちの方がいいんじゃないか?って思うでしょ?
ところがです、あまりに強力に引っ張るので変形したり生地によっては傷んだりしやすいんですよね。
2つの最大の違いは襟の形を整形する(ネックプレス)のか、引っ張って伸ばす(ブロッキング・マシーン)のかです。
確かにシャツなんかは洗うと襟が若干縮む場合があります。
(特に昔はカッターシャツは80℃位の高温で洗っていたのでよく縮んだそうです。今は50℃で洗っていますので縮みはおきません)

リキハートの使っている襟・カフスをあてる機械がまた優れもんなんですよね。
スレッチ機能が付いているです。
このプレス機自体に程よく襟を伸ばす機能が付いているんです。
しかも簡単に!だから当社ではブロッキング・マシーンじゃなくて『ネックプレス』を導入しました。
使ってみるとこれがまた良いんです!すごく良いんです。きれい逆おむすびの型を作ってくれる。

写真で解ってもらえますか?
解りやすいように白で縁取りしてみたんですが、これを実際見てみるとかなりの違いに驚きますよ。
今まで無かったなりにきましたが、もう戻れません!

立体的な襟を保つ工夫

上記のようにネックプレスで仕上げたワイシャツですが、たたみ仕上げの場合には”衿立て”という紙が前部分に入ります。
なのでなんとか綺麗な状態は保てるのですが、立体仕上げの場合にはどうしても搬送の間に衿がつぶれてしまっていたのです。
もうそれが嫌で嫌で仕方なかったのです。せっかく綺麗に仕上がったエリが台無しになってるんです。
なんとかならないかずーと考えていました。
で、ある時、ふと閃いたんです。エリにぐるっとボール紙を入れたらいいんじゃないか?って。
そして取引のある資材商さんに相談しました。
そしたら試作でボール紙をエリの長さに切って持ってきてくれました。
そしてそれをエリの内側に入れてネックプレスをかけると・・・

いいんです!むちゃくちゃ良かったんです。もう、うれしくて。
今はワイシャツの仕上りを見るのが楽しいです。
ネックプレスをかけるだけでもネクタイの滑りはかなりよくなるんですが、このボール紙を入れることでさらに良くなりました。

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