ワイシャツの衿の『つぶれ』が大幅解消
ワイシャツの衿の『つぶれ』が大幅解消
2017年12月30日
エリ仕上げにボール紙を導入した当時のニュースレターを紹介します。
当店のカッターシャツはタタミ仕上げと立体仕上げを選んでいただけます。
立体仕上げの方が圧倒的に多いです。
おそらく価格であったり、着る時に手間にならなかったりというのが理由だと思うんです。
なぜ、価格がタタミ仕上げよりお安くできるのかと言えば、単純にたたむ手間が省けるからです。
僕がクリーニングを始めた頃は立体仕上げなどと言うジャンル?は無く、たたむことしかありませんでした。
まず、始めに覚えさせられたのがこのワイシャツの仕上げでした。
それからん十年経ち、クリーニングの機械もずいぶん進化しました。今当社で使用しているワイシャツの仕上げ機はロボット型の仕上げ機です
。エリ・カフスは別のプレス機で当てるのですが、ボディー部分は人型のロボットに着せて仕上げます。
仕上がった後、そのままハンガーに吊るせばほぼ出来上がりです。
この手間のなさが価格の差になります。
▲ ワイシャツを仕上げる機械
さて、ワイシャツで一番大事な箇所はやはり「エリ」だと思うのです。
このエリが綺麗だとやっぱりカッコいい!ということで当社では「ネックプレス」という機械を入れています。
▲ これが「ネックプレス機」クリーニングの現場ではあまり見かけないアパレル用の機械です
この機械をかけることでものすごく綺麗に仕上がります。
そして仕上がったワイシャツにはたたみ仕上げの場合には”衿立て”という紙が前部分に入ります。
なのでなんとか綺麗な状態は保てるのですが、立体仕上げの場合にはどうしても搬送の間に衿がつぶれてしまっていたのです。
もうそれが嫌で嫌で仕方なかったのです。せ
っかく綺麗に仕上がったエリが台無しになってるんです。
なんとかならないかずーと考えていました。
で、ある時、ふと閃いたんです。
エリにぐるっとボール紙を入れたらいいんじゃないか?って。
そして取引のある資材商さんに相談しました。
そしたら試作でボール紙をエリの長さに切って持ってきてくれました。
▲ (左)以前からタタミのカッターシャツに入れていた一般的な「衿立て」と呼ばれるクリーニング資材
(中)新品を買った時に入ってる「サポーター」これはワイシャツの「おしゃれ着」コースに入ります。
(右)今回採用したボール紙の衿芯
そしてそれをエリの内側に入れてネックプレスをかけると・・・いいんです!むちゃくちゃ良かったんです。
もう、うれしくて。
▲ ボール紙を入れてネックプレスした(左側)右側の衿とは一目瞭然です。
今はワイシャツの仕上りを見るのが楽しいです。
ネックプレスをかけるだけでもネクタイの滑りはかなりよくなるんですが、このボール紙を入れることでさらに良くなると思います。
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